樹脂加工品


樹脂加工品


製品の形状などを決めるのと同様に、どのような種類の樹脂を使うのかを決めることも大変に重要なことです。使用する樹脂の特性によって同じような
形状の製品であっても性能が大きく違うこともありますし、製造方法なども異なるために納期や価格が異なる原因ともなって来ますので、樹脂で製品を作る時は
目的に合った最適な樹脂を選ばなくてはなりません。

最近は樹脂の関する技術革新も進み数多くの種類を樹脂を使うことが出来るようになっていますので、目的に合った樹脂を見付けることも容易になっています。
しかし、製品に要求される仕様の内容によっては、資料などを探して樹脂の特性を調べるだけではなく、実際に何種類もの樹脂を使って試作してみなくては、
最も良い樹脂を決めることが出来ないこともあります。

試作品を作ってみる場合は、複数の試作品を作り製作に掛かる費用・機能・外見の出来上がりなどを複数の観点から評価を行い、最も仕様を満たすものを選び、
正式の製品製作を行うことになります。このように試作を行えば、机上で計算しただけでは分からなかった実際の強度や出来上がり具合などを
詳しく検証することが出来ますので、いきなり製品として大量に作る場合よりも、性能の良いものを作ることが可能になります。

そのため、今までになかった製品や製品を改良する場合には、試作品を作って詳しく試作品の性能などを確認してから、量産品の製造に移行する方法をとることが
多いのです。ただし、試作品を作ってより良い製品を作る場合は、時間が掛かることもありますので、しっかりとスケジュールを立てて製品化のための計画を管理することが
大切となって来ます。