樹脂 その2


樹脂 その2


電気を通さない絶縁性や化学薬品に反応しない耐化学薬品性などが合成樹脂の一般的な特性されて来ましたが、新しく開発合成樹脂には
これらの特性を持たないものたくさんあります。そのため、今まで合成樹脂を使用出来なかった箇所に使われたり、合成樹脂の課題とされていた廃棄後の
リサイクルが可能になるのなど、その使い方も大きく変化しています。

そして今後さらに、現在の合成樹脂を改良したり、新たな材料と組み合わせた合成樹脂が開発されますので、常に合成樹脂に関する最新の情報を得るように
努力しなくては、最適な合成樹脂を使って製品を作れなくなってしまいます。
このように今後も数多くの種類が開発される見込みの合成樹脂ですが、合成樹脂の正式名称が長いためにJISで定められた記号を使って材料を特定することが
一般的となっています。

実際に使われる合成樹脂の記号としては、

PF:フェノール-ホルムアルデヒド樹脂(phenol-formaldehyde resin)
PTFE:ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)
PFA:ペルフルオロアルコキシアルカン樹脂(perfluoroalkoxyalkane resin)
FEP:ペルフルオロ-エチレン-プロピレン-プラスチック(perfuruoro-ethylene-propyrene plastic)
PVDF:ポリふっ化ビニリデン(poly vinylidene fluoride)

などのように少ない文字数で表現されることになっています。
単なる記号の組み合わせで合成樹脂を表現するために、最初は記号を憶えるのが大変ですが、樹脂を使った製品を作る際には打ち合わせの際にも
記号を使わなくてはなりませんので、早く正確に憶える必要があります。
文字を一字間違えるだけで他の材料になってしまいまのです、正式な発注や書類を作成する時には十分注意をしなくてはなりません。